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血液疾患医療講演会 (第8回)


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今日は午後から良い天気。 でもとっても寒いなぁと思っていたら、
リビングから見える遠くの山々は、雪化粧していました。


+ + +
先週の土曜日、ume夫がかかっている大学病院で医療講演会があり、
2人で行ってきました。
去年はまだume夫が外出できる体力がなくて、私一人で参加した講演会です。
テーマが昨年と一緒のものもありましたが、講師が違っていたり内容も刷新
されていたりして、とても参考になりました。

覚書のために載せておきますが、興味のない方はスルーしてくださいね。
昨年の内容は→ こちらです。



☆『化学療法後、移植治療後の上手な栄養のとり方』

化学療法や移植後は、味覚障害や胃腸障害のせいで食事がとれないことが
多いので、なるべく消化がしやすくエネルギーになりやすいものを
選んで食べる。
栄養バランスを考えて食事をするのが望ましいが、食べられない時には、
まずは食べられるものを食べればよい。

  
 ・肉類は、鶏肉・豚肉・牛肉の順で消化が良い。
 ・エネルギー不足には、高脂肪アイス・プリン・ごま豆腐・カステラ・
  マドレーヌ・チョコレート・飴など、高カロリーのものを選ぶ。
 ・海藻類・キノコ類・繊維質の多い野菜・パイン・豆類のかわなどは、
  消化に悪いので、きざんだり軟らかく煮たりしてよく噛んで食べる。
  するめは、食中毒例があるので注意する。
 ・栄養補助食品としては、ume夫も飲んでいるVCRESCや
  リカバリーmini・アミノケアゼリーなどを利用すると良いそうです。


白血球1000以下・好中球500以下の時は、特に食事に気をつける。
カマンベールチーズやブルーチーズのようにカビのあるチーズを避け、
プロセスチーズなどにすること。
牛乳や豆腐は、殺菌表示のあるものにする。 
豆腐は容器に水と一緒に入っているものより、充填されているものを選ぶ。
漬物類は自宅で作ったものではなく、きちんと衛生管理された大手の会社で
作られたものを選び、開封直後のものを食べること。

免疫抑制剤服用中も、上記の点に注意して生ものを取らないようにすること。



☆『血液疾患治療時の感染症予防と治療』

感染症とは、菌(細菌)やウイルス・カビ(真菌)などが、体の中で病気を
起こすことです。
ヒトの皮膚には約10万個・口には1000億個・腸には100兆個以上の
菌がいて、その重さは1人約1㌔にもなるそうです。


予防するには。。。
 ①もともと体の中にいる菌が病気を引き起こす場合(帯状疱疹など)は
   体の中の菌を増やさないようにする。
 ②体の外から入ってくる菌やウイルスは、入らないようにする。


まずは手洗い。
簡単なことだと思われがちですが、これが一番有効です。
流水で20~30秒、手首親指指先までしっかり洗い流します。
そして、アルコール消毒。
消毒剤は、根元までしっかりと2プッシュして掌にとります。
それに片方の指先をつけ、消毒剤を反対側にうつしてもう片方の指先を
つけて、そのあと手全体に擦り込みます。
消毒剤は、乾くときに殺菌効果が出るので、最後までしっかりと擦り込みます。

手洗いも消毒剤も、有効だとはなんとなく知っていますが、
簡単すぎて適当になっていませんか?
無菌病棟に入院してから、私も手洗いをしっかりと頻繁にやるようになり、
あれからウイルス性の風邪などにはかかっていません。
ぜひ、みなさんもお試しくださいね。


移植後は、日常生活ではだれでもかかる感染症でも、重症になることが
多いので、気をつけること。
たとえ小さな傷でも、ばい菌が入って大きく腫れて入院となることもあるのだ
そうです。
カビの感染にも注意が必要で、工事現場の近くや古い木造家屋・ほこりや
園芸もその原因になることがあります。

空気清浄器の使用について、患者さんから質問がありましたが、
ゴミなどの粒子を減らすことはできるものの、菌やカビを防げるとは言えない
ため、効果のほどはわからないそうです。
花粉やタバコの煙を除去する程度なのかもしれませんね。
我が家には空気清浄器はなかったので、治療中の入退院時に気になって
聞いた際にも、同じような指導を受けました。


家族が感染症にかかった時。
帯状疱疹の場合は、元気な人がかかった時には一部の発疹が広がることは
ほとんどないため、それほど気にする必要はないものの、水疱がつぶれない
ように気をつけたり、患部にガーゼを当てたりすると良いそうです。

インフルエンザや腸炎の場合は、なるべく一緒に過ごさないこと。
タオルなどを共用にしないこと。
別の場所(実家へ帰るとか)で過ごすことが出来れば良いでしょう。



☆『移植後の予防接種について』
   
移植後は、これまでに持っていた免疫がリセットされ、2~5年位は
免疫がほとんどない状態なのだそうです。
ですから、ワクチンを打って免疫ができる時期になるまで、
注意して生活することが大切です。


『不活化ワクチン』について
   主にインフルエンザ・肺炎球菌。
   予防接種は、移植後6ヶ月を過ぎてから、慢性GVHDが増加していない
   ことを確認してから行う。
   インフルエンザは、移植後6ヶ月を経過したあとの冬の時期から接種
   できる。
   一度目の冬は2回接種を推奨。
   移植後にあまり早く接種しても、免疫がつきにくい傾向があるので、
   主治医とよく相談してから打つのが良さそうです。

  
 
 『生ワクチン』について
   生きた微生物を使用したワクチンで、効果が長い。
   はしか・風疹・水痘・おたふく風邪など。
   
   はしか・風疹・水痘については、一般の人で免疫を持っているのは
   約90%。
   ume夫が行った同種造血幹細胞移植後の患者については、
   はしか・風疹・水痘ともにかなり低くなり、特に空気感染するはしかは、
   もしかかった場合、その死亡率は健康な人の100-300倍にも
   なるので、ワクチンでの予防が大切です。

   接種時期は、移植後2年以上経過・免疫抑制剤やステロイドが切れて
   いること、GVHDの増加がないことが条件でした。


どのワクチンも接種後には副反応がありますが、移植後も副反応が強くでる
わけではないようです。 
副反応には過敏になることなく、でもしっかりと観察することが大切なようです。


たぶん、ume夫は来年からインフルエンザ予防接種可能になるのでは。。。
生ワクチンはまだまだ先のことですね。
今は、帯状疱疹の予防薬バルトレックスを週に3日服用し、
肺炎予防のベナンバックスの吸入薬をひと月に1回しています。


これらの内容をあらためて書くと、本当に怖いことがいっぱいで、
日常生活をどう過ごせばよいのかなぁ。。。と思ってしまいますが、
まずは手洗いうがいマスク着用。
それから生ものや貝類、調理して時間がたったものを食べない。
人混みに注意。
それくらいを気をつけながら、大らかに生活したいと思います。

講演会当日は受付や案内・進行役に、入院中にお世話になった看護師さんが
たくさん参加されていて、退院以来初めてお会いできた方もいました。
あの頃本当にお世話になった皆さんに、ume夫の元気な姿を見てもらえたし
いろんなお話も出来て、とても嬉しかったです。
講演会の冒頭に、ある先生が一言。
「今日の講演会は、みなさんにいろんな情報を伝える場でもあり、
また患者さんたちと医療者の同窓会みたいなものでもあります。」
と言われた、その言葉通りの時間を過ごせました。
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by ume-no_ivory | 2016-02-25 18:10 | 闘病日記 | Trackback | Comments(0)